【2025年版】介護保険サービスの支給限度額とは?〜限度単位や自己負担の仕組みをやさしく解説〜
こんにちは、ロックです。
本日は、介護保険サービスの「支給限度額」についてお伝えします。
これまでの記事で、介護保険サービスは原則として1割負担(※一定所得以上の場合は2割・3割)で利用できることをご紹介してきました。
では、「1割負担」であれば、いくらでもサービスを使い続けられるのでしょうか?
答えは 「NO」 です。
残念ながら、利用できるサービスの量には上限=支給限度額が定められています。
支給限度額とは?
認定の重さによって異なる「使える量」
介護保険は名前の通り「保険制度」です。
つまり、「介護」という事故が起きた時に、その重さ(=要介護度)に応じて、
保険から給付されるサービス量が変わる仕組みになっています。
当然、軽い認定よりも、重い認定の方が多くのサービスを利用できます。
【2025年4月現在】要支援・要介護ごとの支給限度単位
介護保険サービスは「単位」という形で利用量が決められています。
この単位数の上限が、いわゆる「支給限度額」にあたります。
◉ 要支援の方の場合
- 要支援1:5,032単位
- 要支援2:10,531単位
◉ 要介護の方の場合
- 要介護1:16,751単位
- 要介護2:19,705単位
- 要介護3:27,048単位
- 要介護4:30,938単位
- 要介護5:36,217単位
単位っていったい何?円に換算してみよう
単位を「円」に変えるとイメージしやすい!
介護サービスでは「〇〇単位」と言われても、ピンと来ない方も多いかもしれません。
そんな時は、単位を円に換算するとイメージがしやすくなります。
例えば、要介護1の支給限度額 16,751単位は、
サービス費用として16,751円分までの利用が可能と考えるとわかりやすいです。
この範囲内であれば、原則1割負担でサービスを受けることができます。
デイサービスの利用例から見る支給限度の使い方
◉ 例:デイサービスを1回利用した場合(7時間利用)
- サービス基本料金:650単位(※7時間利用時の基本料金)
→ 本来の費用:約6,500円(10割)
→ 自己負担額:650円(1割負担の場合)
この1回の利用で、支給限度額のうち650単位を消費したことになります。
◉ では、月に何回利用できる?
支給限度額が16,751単位で、1回の利用が650単位とすると:
16,751 ÷ 650 ≒ 25.7回
→ おおよそ月に25回程度の利用が可能です。
つまり、週6回、ほぼ毎日のデイサービス利用も可能という計算になります。
実際には回数が減ることも
この「月25回」というのは、基本料金のみで算出した理論値です。
実際のサービス利用では以下のような要素により、使える回数は少なくなります。
- 入浴や個別機能訓練などの加算
- 地域による地域区分(単価の上乗せ)
- 他の介護サービスとの併用
そのため、実際の利用にあたっては、担当のケアマネジャーと相談しながら計画を立てることが大切です。
支給限度額は毎月リセットされる
支給限度額は1か月単位でリセットされます。
月が変われば、またゼロから単位が利用可能になります。
この「月ごとの上限」という考え方は、どの介護サービスでも共通なので、
計画的に利用するうえで覚えておくととても便利です。
まとめ|支給限度額の仕組みを理解して、賢くサービスを使おう
介護保険サービスはとてもありがたい制度ですが、「使い放題」ではないという点をしっかり理解しておく必要があります。
ポイントは:
- 利用できる量(単位数)は要介護度で決まる
- サービス利用には毎月の支給限度額がある
- 限度を超えた分は、10割負担(全額自己負担)になる
- どれくらい使っているかを常に意識しておくことが大切
今後サービスを利用していく中で、「支給限度額」という視点を持っておくと、
無理なく上手に介護保険を活用できます。
皆さまの介護生活に少しでも参考になれば幸いです🙇
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