「持っている資産、そろそろ売ったほうがいい?」と迷ったときに
こんにちは、ロックです!
「積み立てた投資信託が増えてきたけど、このへんで売るべきか迷ってる」という声をよく聞きます。
そんなときこそ、あわてずに**“そのまま続ける”という選択肢**にも目を向けてみてほしいのです。
今回は、地域包括支援センターで働く社会福祉士としての視点も交えながら、
投資信託を“じっくり育てていく”という考え方を、やさしくお伝えしていきます。
そして、投資信託を「鬼ホールド」――つまり、あわてて手放さずにじっくり持ち続けることの大切さについて、暮らしの支援に携わる立場から一緒に考えてみたいと思います。
投資信託、増えてきたから「いったん売る」?
コツコツ積み立ててきた投資信託が少しずつ増えてくると、
「このへんで売って、利益を確保しておこうかな?」と思う方も多いかもしれません。
それは自然な感覚ですし、**「安心したい」**という気持ちはとてもよくわかります。
でも、そのあと「また買い直す」のは、案外むずかしいもの。
本当に大切なのは、「ずっと持ち続けることでしか得られない成果」があることです。
「稲妻が光る日」を逃さないために
投資の世界には「稲妻が光る瞬間に市場にいよう」という言葉があります。
これは、「株価が急に大きく上がる日」はほんの一瞬で、
その短い期間に市場にいないだけで、大きな利益を逃してしまうという意味です。
たとえば、S&P500というアメリカの株価指数では、
20年間ずっと持ち続けていた人と、数日の上昇日にいなかった人とでは、
得られる利益に大きな差が出るというデータもあります。
つまり、“続けている”だけで手に入るチャンスがあるのです。
「安心のための利確」が、もったいないことも
利益が出た今、「もう売って安心したい」という気持ちになるのは普通のことです。
でも一度売ってしまったあと、「もう一度買おう」という判断は本当に難しい。
人は、「もう少し下がったら」「今は高すぎるかも」とタイミングを逃しがちです。
その結果、再び投資を始められなかったり、うまくいかなかったりすることも。
そんなときこそ、**何もしない勇気=“鬼ホールド”**が、
将来の安心を生み出す大きな選択肢になるのです。
投資信託は「育てるもの」
投資信託は、たとえるなら果物の木のようなものです。
種をまいて、水をやって、日々のお世話をして…
そして何年もかけて、ようやく甘く実る果実を収穫します。
でも「ちょっと育ったから」と言って早く収穫してしまうと、
まだ熟れていない青い実を取ってしまうことになるかもしれません。
焦らず、ゆっくり、じっくり。
それが投資信託と上手につきあうコツです。
売りたくなったときに思い出してほしい3つの言葉
- 🌩 稲妻(いなずま)
大きなチャンスは一瞬。その瞬間に立ち会うには「持ち続ける」ことが大切。 - 🌱 ゆっくり成長
焦らずに育てることで、安心もお金も育っていきます。 - ✋ 手放さない強さ
“待つ”という選択も、未来の安心のための大事な力です。
地域包括支援センターの現場から感じること
地域包括支援センターで社会福祉士として働く中で、地域で暮らすご高齢の方からたくさんの相談をお受けしていますが、「これから先安心して暮らしていけるだろうか。」といったそんな声をたくさん耳にします。
それに対し私が思うのは、将来の安心は、今のちょっとした積み重ねから生まれるということです。
例えば、介護予防で毎日散歩をしたり、認知症予防のためにたくさん人と話したり、脳トレを継続することがとても大切です。
これは投資も同じです。
コツコツと続けていくことが、のちのち大きな支えになることがあります。
今すぐに答えを出さなくてもいいんです。
「もしかしたら、まだ“稲妻”は来ていないかもしれない」
そんなふうに考えて、もう少しだけ育ててみてはいかがでしょうか。
焦らずに育てていくことで、必要なときにしっかり支えてくれる存在になります。
おわりに:まだ“稲妻”は来ていないかも?
「そろそろ売ってもいいかな…」と感じたとき、
「まだ稲妻は来ていないかもしれない」と思い直してみてください。
売らずにそのまま持ち続けていれば、
あなたの資産は、きっと今日も静かに育っているはずです。
投資信託は、“信じて待つこと”がいちばん難しく、でもいちばん大事。
将来の自分のために、今日もコツコツ育てていきましょう。
コメント