【無料って本当にお得?】“タダ”のサービスに隠れた仕組みとは
こんにちは、ロックです!
今回は「無料で受けられるサービス」にまつわるお話を、少し深掘りしてみたいと思います。
地域包括支援センターでは日々、たくさんの相談を受けていますが、
金銭的に困窮しているケースの方ほど、「無料」といった単語に弱く家計状況が悪い方に出会うことが多いように感じます。
もちろん、地域包括支援センターで働く私たちの仕事は、中立的な立場で情報提供を行い、皆さんが納得できる選択を支援することですが、そもそもでマネーリテラシーを持っていたらこんなことにならなかったのでは?と思うこともあるのが本音です…。
そこで、そんな視点から今日は“無料”の持つ意味について、少し考えてみませんか?
一見お得な「無料相談」でも…
例えば最近多いのが、
- 無料の保険相談
- 無料の老後資金診断
- 無料の相続セミナー
こうしたサービスは「費用がかからないなら一度聞いてみようかな」と感じやすいものですよね。
しかし、よく見るとその先には「商品の紹介」が待っているケースも多いのです。
“無料”の本当の目的は?
サービスを提供する側には、当然“目的”があります。
保険会社や不動産会社などが無料セミナーや相談を開催する背景には、
最終的に契約につながるようにという狙いがあるのが一般的です。
たとえば:
- 無料の家計相談 → 保険商品の提案
- 無料の相続セミナー → 有料手続きサービスの案内
- 無料の介護相談 → 有料施設の紹介
一見親切に見える相談の時間が、営業や勧誘のきっかけになっていることもあるのです。
注意したいポイント|相談は悪くないけど、見極めが大切
もちろん、全ての無料相談が「悪い」わけではありません。
中には本当に親身に、商売抜きでアドバイスをしてくれる専門家もいます。
ただし、大切なのは以下のような点を見極めることです:
- その相談は誰が主催しているのか?
- 相手の目的は何か?(勧誘や販売ではないか?)
- 勧められた内容は、自分に本当に必要なものか?
- 他の選択肢や中立的な機関の意見も聞いてみたか?
地域包括支援センターからの一言
地域包括支援センターでは、営利目的のない立場から、介護や生活、成年後見、相続などのご相談を受けています。
「このサービス、本当に自分に合ってるのかな?」
「色々提案されたけど、誰か第三者に相談したい」
そんなときは、どうぞお気軽にお声かけください。
一人で決めようとせず、中立の立場でアドバイスできる機関をうまく活用することが、安心に繋がります。
まとめ|「無料」には理由があると心得よう
- 無料サービスは、何らかの“目的”がある場合が多い
- 内容を鵜呑みにせず、自分に必要かどうかを見極めることが大切
- 中立な相談機関(包括など)も活用して、冷静に判断しよう
- 「無料だから得」と思い込まず、納得感ある選択を目指そう
ご高齢の方やご家族からのご相談で、「無料だったから断れなかった」と後悔されるケースもあります。
だからこそ、「なぜ無料なのか?」という視点を持つことが大切なんです。
安心して暮らすための選択肢として、情報に流されず「仕組み」を知って判断していきましょうね。
コメント